正しい避妊はできていますか?
女性が自分自身でしっかりと避妊をしましょう。その為には正しい避妊の知識が必要です。避妊の方法には低用量ピル(OC)、子宮内避妊器具(IUD)などがあります。
よくあるご質問
- Q1.
- コンドームをつけていれば妊娠しないはず?
- A1.
- コンドームの避妊率は90%です。
- Q2.
- 安全日はありますか?
- A2.
- 医学的に安全な日はありません。
- Q3.
- 1度だけなら、避妊をしなくても大丈夫?
- A3.
- 1度の性的接触でも妊娠する可能性があります。
低用量ピル(OC)
ピルは女性ホルモンを含んだ経口避妊薬で、現在日本で使える避妊法の中で最も確実で安全性の高い方法の1つです。ピルを正しく服用すればほぼ100%の避妊効果があります。
現在はピル(避妊薬)に含まれるホルモンの量が少ない低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)が一般的で、安全性も高くなっています。毎日1錠ずつ、ほぼ同じ時間帯に服用することで避妊できます。
低用量ピルは、月経困難症、過多月経、子宮内膜症、不規則な月経周期などに対する治療効果も認められています。将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともありません。
当院ではピルを安心して、安全に服用していただくため、副作用のチェックを行いながら処方しております。ピルは医師による処方が必要となりますので、まずは当院までお問い合わせください。
緊急避妊薬(アフターピル)
緊急避妊(アフターピル)は、避妊を失敗したときのための、緊急用ピルです。女性が“止むを得ず”避妊に失敗した際に、ホルモン薬を服用することで、「妊娠の可能性をより下げることができる」緊急処置になります(効果は100%ではありません)。
避妊が不十分で不安のある方は、72時間以内に、受診し服用してください。
アフターピルは医師による処方が必要です。まずは、当院までお問い合わせください。
アフターピルの処方の際には婦人科診察(内診)は行いません。
子宮避妊器具(IUD)
子宮内避妊器具(IUD)はリングとも呼ばれ、子宮内に器具を挿入することで、受精卵の子宮内膜への着床を防ぐことができます。一度挿入すれば、約2年間、避妊効果が持続します。出産経験があり長期の避妊を望む方、既往症や喫煙のためピルの内服ができない方、ピルのように毎日、定時に薬を内服することが苦手な方に適しています。
また、授乳中は母乳に影響を与えるためピルの内服はできませんが、IUDは安心して使用することができます(IUDは除去すれば再び妊孕性を回復することができます)。次回の妊娠までしばらく期間をあけたい方にもお勧めです。
- IUS(Intrauterine Contraceptive System)という女性ホルモン(黄体ホルモン)を付加した子宮内避妊器具も扱っております。通常のIUDに比べ避妊効果が最も高く、月経の出血量と痛みが軽減するため、過多月経や月経困難症の症状がある方にはお勧めです。詳細はクリニックで医師にご相談ください。